パスタばかのこだわり

細麺

パスタをモチモチにさせる方法が見つかったと喜んでいた。しかし、やっぱりそんな簡単ではなかった。

だいたい100回に1度くらいで、茹で上がったパスタが細くなる時があったのだ。最初は気のせいだと思っていた。茹でる時間を変えたとか、混ぜる回数やパスタを変えた訳ではなかったからだ。ただ、明らか細く感じるのである。

「意味わからん(´-﹏-`;)」

とりあえず、仮説をたてて、1つ1つ試していくことにした。まず、麺が細く感じるという事は、パスタが水分を含みきれていない可能性がある。パスタに傷をつける為の混ぜる回数が同じであれば、力加減で傷の深さに変化があり、その分水分が含みきれなかった可能性がある。

→①力加減がブレないよう、麺を混ぜるための木の棒の持ち方を決める(持つ手の位置、握り方など)。

→②混ぜ方を決める。             (縦長の1人前づつ茹でれるテボなので)パスタと棒が平行になるようにして、上から下までパスタ全体がテボにこすりつけれるようにし、パスタへ均一に傷をつけるよう意識する。

これでパスタにつける傷の深さを一定にするよう試みてみる。

パッセの「ゆで論」

これはヤバい!!

パスタをモチモチにする方法を見つけたのだ!!

簡単に言えば、パスタを茹でる際、麺に傷をつけ、水分を含みやすくする事で、モチモチに仕上げるという方法だ!!

何回も何回も試した結果、傷をつけ過ぎると麺が水分を含みすぎてアルデンテの食感が失われてしまうので、3回に分け、合計11回混ぜるのがベストという結論に到った(^o^)

7分27秒

その後、7分35秒,33秒,30秒…。

試食をかさね、15分後1番美味しかったのが7分27秒だった。

そして、もう1つ変更したのが味付けだ。

オイル系、和風系のパスタはソースとからみにくく、イートインの味付けより濃い目にしていた。

しかし、麺の食感がモチモチになり、からみが良くなった為、味付けをイートインと同じに変えたのだ。

さらに1つ美味しくなった(^^)v

とにかく試し続けるしかない。出来たてでも美味しく、1時間経っても美味しいパスタを作ろうと決心した。

まず、茹で時間7分40秒、出来上がり15分を試してみる。

…70点。

茹で時間が短くなると出来上がり15分の点数は上がる。

確か出来上がり50分では89点と高得点だった。

この感じで出来上がり25分と50分の点が最も高い茹で時間を見つけていけばいい。

今までの結果から考えるとベストタイムは7分26秒〜7分40秒の間にあると考えれる。

次は7分35秒で試してみる。

困惑

7分50秒茹で、氷水でしめ、出来上がり15分後で試食。

「65点」 (つд⊂)エーン

パスタがアルデンテとかの問題ではなく、何というか、パスタとソースの一体感がなかったのだ。

率直に言って美味しくない。

これなら出来上がり50分の方が断然美味しい。

私は困惑した。1時間経ってもアルデンテを維持するのが目標だったが、そのせいで出来上がりからすぐの味が落ちてしまったら意味がない。お客様は持ち帰ってすぐ召し上がる方が多いのだから。

「たまたま美味しくなかっただけなのか?」

「それでは何が原因なのか?」

「そもそも今までやってきた事は無駄だったのではないか?」

たくさんの言葉が頭の中でうかんでくる。解決策も出てこないまま、その日は暗い気分のまま自問自答を繰り返した。

茹で時間7分50秒

まさかこんな事になるなんて思ってもいなかった。去年までの茹で時間からプラス1分25秒…。

相変わらず、待ちきれない妻は先に食べ始めた。出来上がりから30分程たっている時だ。

「んー!?少しのびてるかな?」

その一言を聞いて私は「やっぱり」と納得した。さすがにこの茹で時間には無理がある。

そして、妻のパスタを試食。確かに若干柔らかい気がする。そしてこの時点でこの食感であれば50分たった頃にはもっとのびてるだろう。

「ピピッ、ピピッ」50分を告げるタイマーがなり、「どれくらいのびてるのか?」と思いながらいざ試食!

またも、私の予想は覆された。先程妻が食べていたパスタとそれほど変わっていなかったのだΣ(゚Д゚)

「87点!!」

本当に訳がわからない。レンジでの温め方が違ったのか?それとも氷水でしめる時の温度が違ったのか?

どちらにしても、点数は下がったので次は7分45秒で試してみようと思ったが、その前に7分50秒で出来上がり15分後で試してみたい。

というのも、今回出来上がり30分と50分とではそんなに差がなかった。では15分だとどんな食感になっているのか興味が湧いたからだ。

奥が深い2

「さぁさぁ!いざ試食!!」

茹で時間7分40秒…。イートインのパスタより15秒オーバー。確実にのびてるだろう。

私はそう思いながら麺を口に入れた。

「ん!?んーーー(。>﹏<。)」

「89点!!!!!!」

「なんで?なんでなん?」いくら自問自答しても答えが出るわけでもなく、目の前にある事実に興奮した。

しかも、あきらかにパスタの質が変わった。今までは『ブツッ』という食感。今回は『もちっブツ』という食感。今回の方がソースとのからみも良く、美味しいのである!!

本当にパスタは奥が深い…(-_-;)

次回は7分50秒で試してみることにする。

奥が深い

ついに7分26秒…。

本日のイートインと同じ茹で時間。

私はまさか!?の結果にびっくりした     Σ(゚∀゚ノ)ノキャー

結果は87点!!!!!!!

やはり、スポンジ理論は正しかった(≧∇≦)b

次はオイル理論を試したいところだが、とりあえず、ベストの茹で時間を決めたいと思う。

という訳で次は7分40秒を試食!!     さすがに点数は下がると思う。そしたら、次は7分30秒という具合に試していき、1番点数の高かった秒数を見極める。

今度はその茹で時間を基本にしてオイル理論。季節変動理論を試して1番アルデンテが持続する調理法を確立していきたいと思う!

そして新たに試したい理論を思いついた。 

「温め方だ!」

現在700ワットの電子レンジで2分温めているのだが、500ワットで3分温めた場合どうなるのか?800ワットで1分30秒だとどうか?

いやはや、本当にパスタは奥が深い…(゜o゜;

茹で時間7分

結果から言うと85点だった。本来なら嬉しいはずが、意外にも私の心は真逆の感情がわいた。

「テイクアウトを初めてから10ヶ月。なぜもっと早く試さなかったのか?」

後悔の念におそわれる。

「今までずっと65点のパスタを出していたのか…」

しかし、いつまでもクヨクヨ考えていても仕方ないと気持ちを切り替える!

…7分。硬めに茹でた(茹で時間を短くした)方が良いと勝手に思い込んでいた。

これは徹底的に検証してみる必要がある。  次は7分26秒(現在店内での提供茹で時間)で試してみる。

これとは別に、また新たに1つ疑問がうかんだ。毎日ベストな茹で時間に微調整しているのだが(昨日は7分23秒)、夏と冬とでは30秒以上の差がある。

「テイクアウトの場合も季節よってこんなに差がでるのか?」

という疑問だ。とりあえず今後の課題として後日検証してみる事にする。

(๑•̀ㅂ•́)و✧

前回の結果をもとに、6分45秒で試してみる。

妻は待ちきれず出来上がり35分で試食  ( ´Д`)=3

「ん!?ヤバい!普通にアルデンテ(*゚∀゚)」

「どれどれ。(´~`)モグモグ おっ(✽ ゚д゚ ✽)」

確かに35分とはいえ、今までとは違う!!これは期待できる!!

ピピッピピッ

50分を告げるタイマーが鳴り、いざ試食!!

「はぁ〜(´-﹏-`;)、50分たってるとは思われへん」

80点だ\(^o^)/

これは旨い!!!!大成功!!!        しかし、目標はあくまで1時間。更に改良を重るぞ!!

次は茹で時間を7分でチャレンジ!!